目次
「その物件、何年で投資を回収できるか?」を可視化する指標
不動産投資を始めたばかりの方が気になるのは、
「この物件、どれくらいで元が取れるの?」という“回収スピード”。
そんなときに役立つのが、**CCR(キャッシュ・オン・キャッシュ・リターン)**という指標です。
CCR(キャッシュ・オン・キャッシュ・リターン)とは?
CCRは、自己資金に対する年間キャッシュフローの割合を示す指標です。
✅ 言い換えれば、「何年で元が取れるか?」という実務的な回収効率のこと。
✅ CCRの計算式
matlabコピーする編集するCCR(%)= 年間キャッシュフロー ÷ 自己資金 × 100
- 年間CF:家賃収入 − 諸経費 − ローン返済
- 自己資金:頭金+諸費用など、投資家自身が出した金額
✅ 例:
- 自己資金:400万円
- 年間キャッシュフロー:40万円
👉 CCR=40 ÷ 400 × 100=10%(=10年で回収できるペース)
CCRの目安は何%?【初心者が意識すべき水準】
CCRの数値 | 回収期間 | 評価の目安 |
---|---|---|
15%以上 | 約6.7年以内 | 非常に高効率。好条件物件の可能性あり |
10〜14% | 7〜10年程度 | 現実的な高回収スピード。実践向け水準 |
6〜9% | 11〜16年程度 | 都市部・安定系物件に多い |
5%以下 | 17年以上 | 投資回収に時間がかかりすぎ。再検討の余地あり |
🔍 一般的には CCR10%以上 を目指すと、リスクとのバランスも良く「良い投資」とされます。
CCRとROI・IRRとの違い
指標 | 見るポイント | 特徴 |
---|---|---|
CCR | 自己資金に対する年間CF | 「元本回収の早さ」を見る実践指標 |
ROI | 自己資金に対する年間収益 | 投資効率全体(CF+利益)を評価 |
IRR | 長期の全収支(CF+売却) | 総合的な投資リターン(将来含む)を評価 |
CCRが活きるタイミングと使い方
- ✅ 物件比較時に「どれが早く元を回収できるか」を見たいとき
- ✅ 投資戦略で「10年以内に回収できる物件」を狙いたいとき
- ✅ 不動産投資 FIRE 目安 を達成するためのCF管理指標としても活用可能
よくある質問(Q&A)
Q:CCRが高ければ良い物件?
→ 一概には言えません。修繕リスク・空室率・流動性などとセットで判断することが大切です。
Q:自己資金が少ないとCCRが高くなる?
→ はい。ただし、ローン返済比率が高すぎるとキャッシュフローが残らず、実質的に苦しくなる可能性もあるため注意。
まとめ|CCRは「投資のリアルな回収スピード」を見える化する指標
- CCRは自己資金回収までの年数をシンプルに示してくれる
- 投資の回転スピードを意識するなら必須の視点
- 他の指標(ROI・IRR)とあわせて、総合的に投資判断を
※本記事は不動産投資におけるCCRの考え方を紹介したものであり、実際の投資判断は金融・税務の専門家にご相談ください。
コメント