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アパート経営で「元を取る」には何年かかる?回収モデルと注意点

目次

はじめに|「何年で元が取れるの?」は投資家全員の疑問

アパート経営を始めるとき、最も気になることのひとつが、
**「いつ、どれくらいで初期投資を回収できるのか?」**という点です。

この記事では、アパート経営における投資回収の仕組み・回収年数の目安・シミュレーション例・注意すべき落とし穴まで、投資家目線でわかりやすく解説します。


1. 「元を取る」とはどういう意味か?


視点 意味
投資額の回収 自己資金や諸費用など、投じた金額が“キャッシュで回収できた状態”
利益確定 回収後は“純利益フェーズ”に入る
投資回収期間(ROI) 投資額 ÷ 年間キャッシュフロー(税引前 or 後)で算出される

✅ 不動産投資では、「物件価格」ではなく自己資金+諸費用を「元」として回収年数を考えるのが実践的です。


2. 回収年数シミュレーション|築古・築浅で比較


▶ ケース①:築古アパート(利回り12%)

  • 総投資額:2,000万円

  • 自己資金:500万円/ローン返済中

  • 年間キャッシュフロー:60万円
    回収期間:500万円 ÷ 60万円 = 約8.3年


▶ ケース②:築浅アパート(利回り7%)

  • 総投資額:7,000万円

  • 自己資金:1,000万円

  • 年間キャッシュフロー:80万円
    回収期間:1,000万円 ÷ 80万円 = 約12.5年


▶ ケース③:区分マンション(利回り5%)

  • 自己資金:300万円

  • 年間キャッシュフロー:10万円
    回収まで30年!途中の修繕や空室で赤字化の恐れあり


3. 回収年数を左右する4つの要素


要素 内容
実質利回り 表面だけでなく、経費・空室・広告費を差し引いた後の手残りで判断
自己資金 多ければ回収は早いが、手残り率が下がることも
ローン返済条件 金利・返済期間により毎月のCFに大きな影響あり
税金・減価償却 税引後CFを最大化すれば、回収スピードも早まる

4. 「元を取る」上で注意すべき3つの落とし穴


❌ 落とし穴①:家賃収入だけを見てしまう

→ ローン・修繕・広告費など、支出も含めた手残りで回収年数を計算する必要あり


❌ 落とし穴②:キャピタルゲイン(売却益)に頼りすぎる

→ 「売って儲かれば回収」と考えるのは危険。市況次第で売却できない可能性も


❌ 落とし穴③:修繕・空室の見積もりが甘い

→ フルリフォームや空室2ヶ月で、1年分の手残りが消えることも


5. 元を取った後の“戦略フェーズ”へ


元本を回収したら、次に考えるべきは:

  • 維持(家賃水準の維持・管理会社の見直し)

  • 節税(減価償却が終了する前に法人化 or 新規投資)

  • 売却(出口戦略でキャッシュ確定)

  • 物件の組換え(小型物件 → RC or 新築へ)

✅ 投資回収=ゴールではなく、「次のステージへ移行する起点」です。


まとめ|“何年で元が取れるか”は経営判断の軸になる

アパート経営では、

  • 手残りをどう作るか

  • 何年で自己資金を回収できるか

  • 回収後どう資産を育てるか

この3つを意識することで、「勝ち続ける大家」への道が開けます。

損益だけでなく、「回収年数」を指標に投資判断する習慣を持ちましょう。

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