はじめに|「やってよかった」「やめとけばよかった」両方の声がある現実
副業として、老後の資産形成として注目されるアパート経営。
でも実際には「儲かっている人もいれば、失敗している人もいる」のがリアルな現場です。
この記事では、アパート経営の“現実的な姿”をメリット・デメリットの両面から正直に解説し、初心者が納得して始められる判断材料を提供します。
1. アパート経営のメリット|うまくいけば「強い資産」
✅ メリット①:安定収入を得られる
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入居者がいれば毎月家賃収入が入る
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給与とは別の“第2の収入源”として強力
✅ メリット②:銀行融資を活用できる
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自己資金+融資で数千万円の不動産に投資可能
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レバレッジ効果で資産を拡大できる
✅ メリット③:減価償却などの節税効果が大きい
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建物部分を経費として計上できる
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青色申告・専従者給与・法人化など、合法的な節税手段が豊富
✅ メリット④:相続対策としても有効
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土地・建物を組み合わせた相続税評価の圧縮が可能
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収益物件として“残す資産”になる
✅ メリット⑤:インフレに強い資産
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不動産は現金よりも「物価上昇時に価値が保たれやすい」資産
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将来に向けたリスク分散になる
2. アパート経営のデメリット|甘く見ると痛い目を見る
❌ デメリット①:空室リスクが常にある
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入居が決まらなければ家賃収入はゼロ
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募集条件や立地、管理力で収益は大きく変わる
❌ デメリット②:修繕・管理の手間や費用がかかる
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給湯器交換:1台15万円前後
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外壁・屋根・防水などは100万円〜単位で発生
❌ デメリット③:売却が難しいことがある
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エリア・築年数・収益性によっては売却に時間がかかる
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ローン残債とのバランスが悪ければ「売れない物件」に
❌ デメリット④:税金や手続きが複雑
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所得税・固定資産税・確定申告・消費税還付など…
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会計ソフトや税理士の活用が前提になることも
❌ デメリット⑤:精神的ストレスもある
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滞納・クレーム・近隣トラブル・自然災害など
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“完全に放置”できる投資ではない
3. アパート経営に向いている人/向いていない人
向いている人 | 向いていない人 |
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数字に抵抗がない | 利回り・税金が苦手 |
地道な改善が得意 | 短期で儲けたいタイプ |
人と関わるのが嫌じゃない | クレーム対応NGな人 |
将来に向けた計画ができる | 気分で行動するタイプ |
✅ 向いていない人でも、小規模・区分マンションから経験を積むことで適性をつかむことも可能です。
4. よくある疑問に答えるQ&A
Q1:実際にどれくらい儲かるの?
→ 利回り8%前後でも、ローン返済後の手残りは年間50万〜100万円程度が現実的。
税引後キャッシュフローを重視しましょう。
Q2:やめたいときは売れるの?
→ 築20年以内、駅徒歩10分以内、利回り8%以上なら売却可能性は高い。
築古でも収益性と修繕履歴があれば売れる場合も。
Q3:副業でもできる?
→ 始めの準備ができれば、管理会社への委託+会計ソフトの活用で副業でも十分対応可能。
まとめ|「やる価値があるか」は人によって違う
アパート経営は、
✅ 安定収入と資産形成を両立できる一方で、
✅ 正しい知識と管理力がなければ“赤字”や“ストレス”の原因にもなります。
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メリットもデメリットも知ったうえで、
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自分の性格・目的・資金状況に合うかを見極め、
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小さく始めて「自分なりの経営スタイル」をつくっていきましょう。
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