「この業者、本当に信用できるの…?」
退去時の原状回復で、不透明な見積もり・不当な請求をしてくる悪質業者は少なくありません。
この記事では、詐欺まがいの請求パターンや指定業者による囲い込みトラブルの実例を交えながら、見抜き方と対応策を解説します。
原状回復詐欺の典型パターン
① 明細なし「一式見積もり」で高額請求
→ 内訳が不明で相場より大幅に高い請求が来るケース。
② 経年劣化まで借主負担にする
→ 本来オーナー負担の範囲を「故意・過失」として押し付けられる。
③ 原状回復の義務がない部分まで請求
→ 網戸交換やエアコン撤去など、本来不要な作業を請求。
④ 「トラブルにしたくないですよね」と心理的圧力
→ 敷金を返さないと脅したり、「時間がかかる」と圧力をかける。
指定業者トラブルとは?
一部の管理会社では「この業者でしか見積もりできません」と指定業者縛りを強要することがあります。
問題点:
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相見積もりが取れず、価格競争が働かない
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業者と管理会社が結託して、費用を上乗せしているケースも
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借主が選べないことで、費用の妥当性を判断できない
実際にあったトラブル事例
▶️ 例1:クロス張替え費用が相場の3倍 → 管理会社指定業者による見積もり
▶️ 例2:「この業者しか使えない」と言われ交渉拒否 → 消費者センターに相談し解決
▶️ 例3:退去費用35万円の請求 → 弁護士に相談し、15万円まで減額
詐欺・悪質業者を見抜くチェックリスト
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⛔「一式」表記で明細がない
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⛔ ガイドラインと明らかに異なる内容
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⛔ 契約書に記載のない特約請求
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⛔ 見積もりが他社の2〜3倍
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⛔ 相手が強引 or 怖がらせる態度をとる
正しく対応するための対策
✅ 契約書・ガイドラインを熟読
→ 特約や負担範囲がどこまで明記されているかを確認
✅ 相見積もりを必ず取る
→ 管理会社の指定があっても、拒否は法律違反にはならない
✅ 必ず書面・メールでやりとりを記録
→ トラブル時の証拠として有効
✅ 第三者に相談(消費者センター・弁護士など)
→ 不当請求の可能性がある場合は、一人で判断しないこと
まとめ
原状回復の詐欺や悪質業者トラブルは、知識と確認力で防げます。
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「指定業者のみ」は鵜呑みにせず、相見積もりを依頼
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ガイドラインを根拠に費用の妥当性を確認
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不安なときは、専門家に早めに相談を!
退去時の最後のトラブルこそ、冷静に、論理で乗り越えましょう。
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