目次
はじめに|「経理って何から手をつければいいの?」という大家さんへ
アパート経営では家賃収入を得られる一方で、
✅ 帳簿付け
✅ 確定申告
✅ 税金対応
など、経理業務が避けて通れません。
でも安心してください。
この記事では、初心者でもわかる経理業務の全体像と、押さえるべき実務項目、効率化するためのツールと習慣化のコツを解説します。
1. アパート経営で必要な経理業務とは?
業務 | 内容 | 頻度 |
---|---|---|
家賃収入の管理 | 入金チェック/未入金確認 | 毎月 |
経費の仕訳・記帳 | 領収書・レシートの分類と記録 | 月1回 |
減価償却の計算 | 建物・設備の帳簿上経費化 | 年1回/決算時 |
帳簿の作成 | 現金出納帳・仕訳帳・総勘定元帳など | 随時 or 自動生成 |
確定申告書の作成 | 青色・白色申告対応 | 年1回(2月〜3月) |
✅ 経理の目的は「税金を正しく納めて、節税しながら経営状況を見える化すること」です。
2. 経理で押さえるべき収入と経費の項目
✅ 主な収入項目
項目 | 内容 |
---|---|
家賃収入 | 基本の収入(戸数×家賃) |
駐車場収入 | 敷地内 or 外部貸しスペース |
共益費 | 管理・清掃費の一部負担としての収入 |
更新料・礼金 | 契約更新・新規契約時に発生する収入 |
敷金収入 | 一時預り金なので経理上は資産計上(売上ではない) |
✅ 主な経費項目
項目 | 内容 |
---|---|
管理費 | 管理会社への委託料(家賃×3〜5%) |
修繕費 | 原状回復・給湯器・壁紙・水回り修理など |
広告費(AD) | 仲介業者への謝礼/募集活動費用 |
火災保険・固定資産税 | 年単位で支払う固定費(経費に計上可能) |
減価償却費 | 建物・設備を年数で分割して経費化 |
通信費・交通費 | 管理出張・打合せにかかる実費 |
3. 経理をラクにする3つのツール
✅ ① 会計ソフト(クラウド型)
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freee / マネーフォワード / 弥生
→ 銀行口座・クレカ連携/スマホ入力可/青色申告書も自動作成
✅ ② Googleスプレッドシート or Excel
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オリジナルの収支シートでカスタマイズ可能
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管理会社からの報告書をもとに月次入力
✅ ③ スマホスキャンアプリ
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レシートを撮影→PDF・データ保存
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紛失防止・記帳スピードUPにつながる
4. 経理業務を効率化する4つの習慣
習慣 | 内容 |
---|---|
月1の記帳タイム | 月末 or 翌月初に1時間まとめて記帳(自動連携でさらに時短) |
レシート整理 | 領収書はジャンル別 or 月別にクリアファイルで保管 |
クラウド保存 | 契約書・請求書・PDFをGoogle DriveやDropboxに集約 |
管理会社からのレポートをそのまま使う | Excelで収支一覧が出るなら転記して帳簿に活用可 |
5. 税理士との連携で“経営判断”ができるように
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決算期前の節税相談
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減価償却の調整
-
融資用の収支資料作成
→ 経理業務は「申告書を作るだけ」ではなく、戦略的な経営判断の基礎にもなります。
まとめ|経理ができる大家は、利益を残せる大家になる
アパート経営において、
✅ 帳簿を付けることは「作業」ではなく「経営そのもの」です。
✅ 手元の数字が見えることで、節税・判断・改善がしやすくなります。
面倒に感じる経理も、
ツールを使って仕組み化+習慣化するだけで、継続的な資産形成の強力な武器になります。
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