目次
1. 抵当権とは?基本の仕組み
住宅ローンを組んで不動産を購入すると、
金融機関がその不動産に抵当権を設定します。
抵当権=ローンの担保。
万が一返済できなくなった場合、
銀行が不動産を売却して債権回収できる仕組みです。
✅ ポイント
ローン完済後も自動では抵当権は消えません。
**必ず自分で「抹消登記」**が必要です。
2. ローン残債がある状態で抵当権抹消はできる?
基本的に、
ローン残債が残っている間は抵当権抹消はできません。
ただし、以下のケースでは特別な手続きが発生します。
ケース | 対応方法 |
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売却代金で完済予定 | 売却代金でローンを一括返済後に抵当権抹消手続き |
売却代金で足りない(オーバーローン) | 不足分を自己資金で補い、完済後に抹消手続き |
住み替えローン利用 | 旧住宅ローン完済+新ローン契約後に抹消手続き |
3. 抵当権抹消の流れ【売却時】
マンションや戸建て売却時に抵当権を抹消する一般的な流れです。
STEP1:ローン一括返済
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売却代金を使って残債を完済
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金融機関から**「抹消に必要な書類」**を受け取る(弁済証書など)
STEP2:司法書士に依頼
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通常、買主側の司法書士が抵当権抹消登記もまとめて対応
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登記申請手続きを代理で進めてもらう
STEP3:抵当権抹消登記完了
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1〜2週間程度で完了
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抵当権が正式に消える
4. 抵当権抹消に必要な書類
以下の書類が必要です。
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抵当権抹消登記申請書
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登記識別情報通知(または権利証)
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金融機関から受け取る書類(弁済証書、委任状など)
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司法書士への委任状(場合による)
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本人確認書類(運転免許証など)
5. 費用はいくらかかる?
抵当権抹消にかかるコストは主に以下です。
内容 | 費用目安 |
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登録免許税 | 1不動産につき1,000円 |
司法書士報酬 | 1〜2万円程度 |
✅ ポイント
不動産が複数あると(例:土地+建物)、それぞれに登録免許税がかかります。
6. 注意点・失敗しないために
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ローン完済後すぐに抹消手続きをする(放置すると後が面倒)
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売却代金で足りない場合は事前に資金準備
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金融機関からの書類の受け取り忘れ注意
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司法書士費用も売却経費にできる場合あり(確定申告で確認)
まとめ
抵当権抹消は、
「完済 → 抹消登記」までセットで考えることが重要です!
✅ ローン残債がある場合でも売却はできる
✅ 抵当権を確実に抹消しないとトラブルリスクあり
✅ 売却計画とセットで早めに手続き準備を!
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