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はじめに|「間取りひとつで入居率が変わる」って本当?
アパート経営では立地・賃料と並んで、“間取り”が入居率を左右する重要な要素です。
同じ場所・家賃でも、「間取りが古くて使いにくい」だけで空室が続くことも珍しくありません。
この記事では、アパート経営における間取りの基本、需要のあるタイプ、空室対策として有効なリフォーム・間取り改善のポイントを、初心者向けにわかりやすく解説します。
1. 入居者ニーズが高い人気の間取りとは?
間取りタイプ | 特徴 | 向いている入居者層 |
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1R(ワンルーム) | キッチンと部屋が一体 | 学生・単身社会人 |
1K | 独立したキッチンあり | 単身・若年層に根強い人気 |
1DK・1LDK | ダイニング・リビング空間が確保されている | カップル・広め希望の単身 |
2DK・2LDK | 個室が複数。バス・トイレ別が基本 | カップル・ファミリー |
3LDK〜 | 分譲並みの住空間 | 子育て世帯・長期入居者向け |
🟢 地域や駅距離によっても人気間取りは変わるため、必ず周辺の賃貸需要をリサーチすることが重要です。
2. 空室が出にくい間取りの共通点
✅ トイレ・バス別
→ 単身でも“バストイレ別”が当たり前の時代に
✅ 室内洗濯機置き場あり
→ 共用部に洗濯機はNG。室内が必須条件
✅ キッチンが2口 or IH対応
→ 築古物件でもコンロを変えるだけで印象アップ
✅ 収納スペースがしっかりある
→ クローゼットがない物件は避けられる傾向
✅ 南向き or 日当たり確保+インターネット無料
→ 実用性+“今っぽさ”が重要な判断軸
3. 築古物件で間取り改善する際のアイデア
✅ 和室 → 洋室(フローリング)変更
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リフォーム費は1室10〜15万円前後
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若年層・女性向けに大きな印象改善効果あり
✅ 3点ユニットバス → セパレート化
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大掛かりだが空室期間短縮と家賃UPに直結
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築30年以上の単身向け物件で有効
✅ 押入れ → クローゼット or ワークスペース化
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DIY対応でも人気
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テレワーク対応として「在宅スペース」アピールも可能
4. 収益性から見た間取りの考え方
間取り | 特徴 | 利回り傾向 |
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1K | 管理・設備がシンプルで回転率高 | 高利回り(9〜12%も可能) |
2DK | 空室リスクやリフォーム費が重くなる | 中利回り(7〜9%) |
1LDK | 家賃単価は上がるが供給が少ない | 利回りは低め(6〜8%) |
3LDK〜 | 戸建感覚のため長期入居が多い | 利回り低め/安定収入型 |
5. 間取りを「需要」に合わせて選ぶ・変えることが成功のカギ
✅ 地域特性を調べよう
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都市部:1R〜1LDKの需要が高い
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郊外・地方都市:2LDK〜ファミリー向けが有利
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大学周辺:1K・ネット無料・家具付きが人気
✅ 空室期間が長いなら、間取り見直しのチャンス
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リフォーム費をかけても、家賃UP&入居期間延長で回収できるケースが多い
まとめ|アパート経営は「間取り」で決まると言っても過言ではない
家賃設定、入居率、リフォーム費、将来の売却価格──
間取りが与える影響はとても大きく、成功している大家ほど“間取りにこだわっている”のが特徴です。
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地域ニーズとマッチするか?
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空室の理由が間取りにあるのでは?
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リフォームで改善できないか?
この視点を持つことで、間取りを“空室対策”から“収益戦略”へと進化させることができます。
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