目次
はじめに|「黒字倒産」は他人事ではない
「売上はあるのに、資金が尽きた」
「利益計上しているのに、倒産してしまった」
これは、キャッシュフロー悪化による黒字倒産の典型パターンです。
本記事では、
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キャッシュフロー悪化の原因
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改善するための4つの原則
をやさしく解説します。
黒字倒産とは?
黒字倒産=【帳簿上は利益あり】なのに、
現金が不足して倒産すること。
【なぜ起きる?】
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売掛金の回収が遅い
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在庫が増えすぎた
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借入金返済が重くのしかかる
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設備投資にお金を使いすぎた
つまり、利益≠現金なのです。
キャッシュフロー悪化の主な原因
原因 | 具体例 |
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売上回収遅延 | 売掛金の回収遅れ |
在庫過剰 | 売れ残り・棚卸資産の膨張 |
過剰投資 | 設備・不動産・広告に過剰投資 |
借入金返済負担 | 返済額が営業キャッシュを上回る |
キャッシュフローを圧迫する典型例です。
キャッシュフロー改善の4原則
黒字倒産を防ぐためには、日頃からこの4原則を守りましょう。
原則1|売上金の回収を早める
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入金サイト(回収期間)を短縮
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前金・半金払いを導入
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クレジットカード決済を活用
→「売上は現金化してナンボ」です。
原則2|支払いサイトを長くする
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支払い期日を可能な限り後ろ倒し
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取引先と支払条件を交渉
→「入ってくるお金」と「出ていくお金」の時間差で生き残る。
原則3|無駄な在庫・固定資産を減らす
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不要在庫は早めに処分
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固定資産(不要な機械・車両)は売却
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リース活用で初期投資を抑える
→キャッシュを“眠らせない”こと。
原則4|借入金・返済負担を適正化する
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金利が低いローンに借り換え
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借入期間を長めに設定して返済負担を減らす
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必要ない借金は背負わない
→「借りすぎない、返しすぎない」も経営スキルです。
まとめ|キャッシュフロー改善は小さな積み重ね
キャッシュフローは、
派手な施策より「地道な積み重ね」がカギ。
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回収早く、支払い遅く
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在庫減らし、無駄な資産持たず
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借金の質をコントロール
これが「黒字倒産」を防ぎ、
経営を安定させる一番の近道です!
まずは、自社・自分のキャッシュフローを
チェックしてみましょう。
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