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アパート経営の収入と利益のリアル|家賃収入からどれだけ残る?

目次

はじめに|「アパート経営で月〇万円の家賃収入」のウラ側

不動産投資の広告でよく目にする「家賃収入●万円!」という言葉。
たしかにアパート経営では安定した不労所得が期待できるビジネスです。

でも、実際に手元に残る金額は、想像よりずっと少ないかもしれません。

この記事では、アパート経営で得られる家賃収入・利益のリアルを、収支シミュレーションや支出内訳とあわせてわかりやすく解説します。


1. アパート経営の「収入」と「利益」はどう違う?

用語 定義 例(毎月10万円の家賃 × 4室)
家賃収入(収入) 入居者から振り込まれる家賃の総額 月40万円/年480万円
実質利益(キャッシュフロー) 経費・ローン返済・税金などを引いた後に手元に残る金額 月8万円前後が目安

つまり、「家賃=儲け」ではなく、家賃 − 各種支出=利益という構造です。


2. アパート経営の収入例|平均的な家賃相場と年間収入

エリア 家賃相場(1室) 4室アパートの年収入
都内23区 約8〜10万円 384万〜480万円
地方都市 約5〜7万円 240万〜336万円
郊外・田舎 約3〜5万円 144万〜240万円

満室経営が続けば、この家賃収入が安定的に得られますが、空室や滞納、経費の増加で収入は大きく変動します。


3. 収入から差し引かれる主な支出とは?

✅ 毎月かかる支出

支出項目 内容 月額の目安(4室)
ローン返済 元金+利息 約15万〜20万円
管理費・修繕費 委託管理、清掃、修理積立 約1.5万〜3万円
保険料・税金 火災保険、固定資産税 年間10〜30万円程度
空室損失 稼働率90%と仮定して調整 月1〜2万円減収相当
広告費・更新料 入退去時に発生 年間数万〜十数万円

4. 実際の利益はいくら残る?シミュレーションで検証

▶ ケース:地方の築20年・木造アパート(4室)

項目 金額(年間)
家賃収入(満室) 300万円
空室・滞納控除(10%) ▲30万円
ローン返済 ▲180万円
管理費・修繕費 ▲36万円
税金・保険 ▲24万円

👉 残る年間利益:約30万円(月2.5万円)

フルローンでスタートした場合、実質利益は月2〜3万円が現実的ラインです。


5. 利益を増やすための3つのポイント

ポイント①:物件価格を“安く”買う

→ 同じ家賃でも、購入価格が安ければ利回りが上がり利益が増えます。

ポイント②:経費をコントロールする

→ 管理費や修繕費を見直す。自主管理やDIYも検討。

ポイント③:満室率を上げる

→ 設備改善、募集条件の見直しで空室を減らす。


6. アパート経営は「家賃収入=利益」ではないことを知ろう

家賃収入がいくら高くても、支出が多ければキャッシュフローはマイナスになります。

初心者ほど、「いくら稼げるか」ではなく「いくら残るか」に目を向けてください。

  • 表面利回りではなく実質利回りを見る

  • 収支は**最悪ケース(空室・修繕込み)**で試算

  • 「手元に残る金額」が経営継続のカギ


まとめ|収入の“数字”より、利益の“現実”を見よう

アパート経営の魅力は、安定収入が得られることですが、
「月30万円の家賃収入」があっても、実際に残るのはその半分以下というのが現実です。

家賃収入=ゴールではなく、利益を残すためのスタート地点。
正しいシミュレーションと収支管理で、“堅実な不労所得”を実現していきましょう。

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