目次
はじめに|「アパート経営って実際どうなの?」の本音に迫る
ネットや書籍では「利回り10%!」「家賃収入でFIRE達成!」といった魅力的な言葉が並びます。
一方で、「空室が埋まらない」「ローン返済で赤字続き」といった失敗談も。
この記事では、アパート経営が本当に儲かるのか、実際の収支や事例をもとに、成功と失敗の分かれ道を正直に解説します。
1. アパート経営の「儲かる」の定義とは?
✅ 3つの儲かり方
区分 | 内容 |
---|---|
キャッシュフロー | 月々の手残り(家賃収入 − 経費 − 返済) |
キャピタルゲイン | 売却益(購入価格より高く売れた場合) |
節税メリット | 減価償却・経費活用で実質の利益を残す |
✅ 表面利回りだけでなく、**“実質的な利益”をどれだけ残せたか?**が重要です。
2. 成功事例|地方築古アパートをリフォームで再生(実質利回り12%)
概要 | 内容 |
---|---|
エリア | 関東近郊/地方都市駅徒歩10分圏内 |
物件 | 木造アパート/築30年/6戸/満室稼働中 |
購入価格 | 1,200万円(利回り13%) |
諸費用・修繕費 | 約200万円(室内リフォーム+給湯器交換) |
家賃収入 | 年間約156万円(月13万円) |
経費+返済 | 年間約90万円(管理費・修繕・ローン) |
年間CF | 約66万円(実質利回り=約12%) |
✅ 修繕歴と家賃相場を確認し、リフォームの費用対効果も見極めた好例。
3. 失敗事例|都心区分マンションで「想定外」の支出続出
概要 | 内容 |
---|---|
エリア | 東京23区内/1R区分マンション |
購入価格 | 2,000万円(利回り5%) |
家賃収入 | 月8.5万円/年102万円 |
管理費+修繕積立金 | 月2.5万円/年30万円 |
ローン返済 | 年55万円(元利均等返済) |
実質手残り | 年17万円(表面利回り5%→実質利回り0.85%) |
✅ 表面利回りは良く見えても、管理費・税金・空室などで手残りがほぼゼロに。
4. 儲かる人の共通点 vs 儲からない人の特徴
儲かる人 | 儲からない人 |
---|---|
数字(収支・利回り)を理解している | 表面利回りだけを信じて買う |
エリア需要と入居者ニーズを調べている | 「立地がいいから」で決める |
修繕や空室対策を自ら学び続けている | 業者任せで状況を把握していない |
最悪のケースでも黒字の試算をしている | 楽観的な計画だけで購入している |
5. アパート経営を「儲かる投資」にする5つの実践ポイント
① 実質利回りで判断する
→ 表面利回り−管理費−広告費−税金=本当の利益率
② 融資条件と返済比率を重視する
→ 毎月の返済が収入の70%を超えると手残りが激減
③ 築古物件は「修繕履歴」「家賃相場」のチェックが必須
→ 想定外の修繕で赤字転落のリスクも
④ 空室対策・管理改善で収益を底上げ
→ 写真、AD、条件見直しで収入アップ or 早期成約
⑤ 節税も含めてトータルで利益を考える
→ 減価償却・青色申告・法人化による節税効果は“実質的な儲け”
まとめ|「儲かるか?」は“買う前の行動”でほぼ決まる
アパート経営は、努力なしで儲かる“夢の不労所得”ではありません。
ですが、
-
数字に強くなり
-
需要を見極め
-
管理や運営を工夫し
-
長期で育てる覚悟があれば、
再現性の高い堅実なビジネスモデルに変わります。
「儲かるかどうか」ではなく、「儲かるように動けるか」が最大の分かれ道です。
コメント