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アパート経営におけるプロパンガスの注意点|契約トラブルと費用の仕組み

目次

はじめに|「プロパンガスの契約、業者任せで大丈夫?」と感じたら

アパート経営で見落とされがちなのが「プロパンガス契約」です。
特に築古アパートや地方エリアでは都市ガスではなくプロパンガス(LPガス)が使われているケースが多く、業者との契約内容によって入居率や収益に影響が出ることもあります。

この記事では、アパート経営におけるプロパンガスの仕組み・オーナーが注意すべき契約内容・よくあるトラブル事例・対処法を解説します。


1. プロパンガス(LPガス)とは?都市ガスとの違い


比較項目 プロパンガス(LPガス) 都市ガス
導入方式 ボンベ供給(敷地内設置) 地中の配管から供給
設置費用 無料 or 業者が負担(ただし条件あり) 初期工事費用が高額
料金 業者ごとに自由設定(高くなりがち) 公共料金で安定・比較的安価
普及エリア 郊外・山間部・都市郊外 都市部中心/地方は未対応も多い

プロパンガスは設置しやすいが、料金が高く入居者に敬遠されやすいというデメリットもあります。


2. プロパンガスでよくある契約トラブル


▶ トラブル①:ガス会社が設備を「無償貸与」、でも…

  • 給湯器・コンロを「無料で設置」する代わりに、高額なガス料金を設定

  • 入居者の光熱費が高くなり、退去や入居敬遠の原因に


▶ トラブル②:ガス会社の変更ができない

  • 「10年契約」「設備譲渡なし」などの縛り条項があり、

  • ガス会社を変更したくても違約金や設備撤去費が発生


▶ トラブル③:大家が契約内容を把握していない

  • 「昔からの慣習で任せていた」→ 契約書すらない

  • 相場より高い料金設定で長年放置されているケースも


3. プロパンガス業者との契約でチェックすべき5項目


チェック項目 解説
ガス料金の明細 基本料金・単価・従量課金の内訳を確認/相場と比較
設備の所有権 無償貸与か譲渡か/更新・交換の費用負担
設備設置条件 戸数・建物構造によって異なる/メーター位置も要確認
契約期間と違約金 長期契約の縛りがないか/解約時のペナルティ条項
ガス会社変更の自由度 他社切替が可能かどうか/業界慣習に縛られていないか

4. プロパンガスに関する“よくある誤解”


誤解 実際
無料で設備入れてくれるならお得! → 高額なガス料金で数年かけて“回収”される仕組み
業者選びは管理会社に任せてOK → 管理会社が特定業者と組んでいて、実は相場より高額なことも
ガス料金は入居者負担だから関係ない → 高すぎると入居付けに影響/退去率アップのリスクに

5. トラブルを防ぎつつ上手に運用するには?


✅ 対策①:複数業者に見積もり・条件提示を依頼

  • 業界比較サイト・ガス会社比較サイトの活用

  • 戸数や使用状況を伝えて条件を比較検討


✅ 対策②:設備は「オーナー所有」として契約する

  • ガス料金を入居者目線で抑えられる

  • ガス会社の自由な乗り換えがしやすくなる


✅ 対策③:契約書は“必ず”文書で残す

  • 口頭契約・口約束は絶対NG

  • 設備・料金・解約条件などを明文化しておくこと


まとめ|プロパンガスは「入居者目線」で選ぶ時代に

プロパンガスは便利で導入しやすい一方、

✅ 契約条件次第で収益にマイナス
✅ 入居者の満足度に大きな差
✅ 将来的な運用の自由度も左右される

という側面があります。

**「安く設備を入れる」より、「高く貸せる物件にする」**という視点で、ガス会社との契約を見直していきましょう。

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