原状回復トラブル防止に役立つ証拠写真の撮り方と保管方法

「退去時に“ここ、傷ついてるから張り替えです”と言われたけど…最初からだったのに!」

そんな理不尽なトラブルを避けるために、入居時・退去時の写真記録が非常に有効です。

この記事では、**原状回復トラブルを防ぐための“証拠写真の撮り方”と“保管のポイント”**を、初心者にも分かりやすく解説します。


なぜ証拠写真が重要なのか?

  • 入居時からあった傷や汚れを証明できる

  • 借主の過失ではないことを主張できる

  • 双方の言い分が食い違ったときの「客観的な証拠」になる

原状回復トラブルの多くは、「いつ・誰の責任で傷んだのか」が争点になります。
このとき、証拠があるかどうかで交渉の立場が大きく変わります。


入居時に撮っておくべきポイント

撮影箇所 注意すべき点
壁・クロス シミ・汚れ・破れ・日焼けなど
床・フローリング 傷・へこみ・ワックス剥がれ
キッチン・水回り サビ・カビ・水垢・配管まわり
エアコン フィルターの状態・本体の黄ばみ
窓・網戸・建具 ガラスの傷・立て付けの悪さ
家具設置跡(床・壁) 変色・押し跡の有無

✅ 撮影のポイント

  • 日付がわかるようにスマホの「撮影日情報」を残す

  • 広角+接写で撮る(全体+細部)

  • 明るい時間帯、またはフラッシュ使用で傷をしっかり可視化

  • 動画も併用すればより明確な証拠に


退去時にも同様に撮影しよう

  • 清掃・修繕前の状態を残す(清掃で消える汚れもあるため)

  • オーナー立ち会い時に一緒に撮影するのも効果的

  • 可能なら、入居時の写真と比較できるように整理


写真データの保管方法

  • スマホ本体だけでなく、クラウド(Google Drive, iCloud等)にも保存

  • フォルダ名例:「原状回復_入居時_2025年5月」などで管理

  • メールやLINEで不動産会社に送っておくと、記録として残る


トラブル時に写真を活かすには?

  • 見積もりや請求と異なる主張があれば、写真と照らして反証

  • 消費者センターや相談機関に写真を提示し、客観的判断を仰ぐ

  • 裁判になった場合も、写真は証拠資料として使われることがある


まとめ|写真を撮るだけで、トラブルを未然に防げる

原状回復において、証拠写真は最も効果的で、費用ゼロでできるリスクヘッジ手段です。

  • 入居時・退去時の状態を「記録」しておく

  • スマホとクラウドで安全に保存

  • 曖昧な請求や不当な主張に、客観的に対応できる

「写真を撮っておけばよかった…」とならないように、
入居のその日から、備えておくことが“賢い借主”の第一歩です。

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