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「DIYしたいけど、資格って必要なの?」
不動産投資を始めたばかりの大家さんがぶつかるのが、「リフォームや修繕を自分でやりたいけど、資格がいるのかな?」という壁。
- クロスの張り替えくらいならやっていいの?
- 電気や水道に手を出すと違法になるの?
- 資格があればどこまでできる?
この記事では、不動産投資で役立つDIY系資格や法律的な注意点を、初心者にもわかりやすく解説します。
DIYに資格は必要?法律で決まっている工事の範囲
まず知っておきたいのは、DIYが完全に自由なわけではないということ。
✅ 無資格ではできない工事の一例
- 電気配線の増設や修理
- ガス管の接続
- 水道本管の改修
- 耐震・構造に関わる壁の撤去
これらは法律で「有資格者しか施工してはいけない」と定められています。たとえ自分の物件であっても、万一の事故や火災の際、重大な責任を問われることもあります。
大家が取得を検討してもよい資格一覧
以下は、大家さんが比較的取りやすく、実用的なDIYスキルが得られる国家資格・民間資格です。
資格名 | 内容 | 難易度/目安 |
---|---|---|
第二種電気工事士 | コンセント・照明の増設、交換など | 国家資格、比較的易しめ(合格率60%前後) |
ガス可とう管接続工事監督者 | ガス機器の交換(ホース接続タイプ) | 認定講習(1日)で取得可能 |
給水装置工事主任技術者 | 水道管の接続工事全般 | 難関国家資格(実務経験要) |
危険物取扱者(乙種第4類) | 灯油・ガスなどの取り扱い | ボイラーや給湯設備の更新時に役立つ場合も |
DIYアドバイザー(民間) | 基本的な工具や素材知識、施工手順 | 初心者向け、通信講座あり |
無資格でもできるDIYの範囲
資格がなくてもできる作業はたくさんあります。たとえば:
- 壁紙の貼り替え
- クッションフロアの張替え
- カーテンレールの設置
- 家具の組み立て
- 塗装(外壁を除く)
こうした軽微な内装工事を自分で行うことで、数万円〜数十万円のコストカットも可能です。
資格を取るべきか?判断基準と代替策
✅ 資格取得をおすすめするのはこんな人:
- 長期的に戸建投資を続けていきたい
- 電気・ガス・水回りを自力で安く仕上げたい
- 工事内容に法的なグレーがない状態にしておきたい
❗ 一方で…
- 年に1回しかDIYしない
- 賃貸経営より副業的にやっている
- 怪我や事故のリスクが怖い
このような場合は、**「できるところまでDIY、専門作業は信頼できる業者へ」**というスタイルが安心です。
まとめ|資格は“コスパ”で考える。まずは安全第一
- 不動産投資においてDIYは強力なコスト削減手段
- ただし法律で定められた工事には資格が必要
- 迷ったら、第二種電気工事士の取得を検討するのが第一歩
- 無資格でもできる作業は多く、工夫次第で初期費用を抑えられる
💡 まずは「どこまで自分でやるか?」を明確にして、リスクとコストを天秤にかけながらDIYの範囲を決めていきましょう。
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