MENU

自主管理活動の進め方とは?成功するためのステップ

自主管理活動の進め方とは?成功するためのステップ

「自主管理を始めたいけど、何から手をつければ良いかわからない」
そんな方のために、本記事では自主管理を始めるための具体的なステップと、継続的にうまく回すためのコツを解説します。

分譲マンションや賃貸アパートにおいて、自主管理を成功させるには「準備」「体制」「運営ルール」が重要です。初心者でも迷わないように、順を追って丁寧に説明していきます。


目次

ステップ①:目的を明確にする

最初に、「なぜ自主管理をするのか?」という目的を明確にしましょう。

よくある目的:

  • 管理費を削減したい
  • 管理会社の対応に不満がある
  • 自分たちで柔軟に運営したい
  • 小規模マンションで委託が割高だった

目的が曖昧なまま始めてしまうと、住民間のモチベーションに差が生まれ、うまくいかなくなるケースがあります。


ステップ②:必要な業務を洗い出す

次に、自主管理で行うべき業務を洗い出しましょう。

業務カテゴリ具体例
事務業務会計処理、議事録作成、契約管理など
清掃・保守共用部清掃、ゴミ置場管理、簡易点検
設備対応不具合の一次対応、業者手配
修繕計画長期修繕の立案、積立管理
トラブル対応入居者・住民からの苦情や要望処理

💡 外注すべき業務と、内製化できる業務に分けて考えると現実的です。


ステップ③:担当を決めて役割分担する

自主管理は1人で全て抱えると破綻します。必ず役割を分担し、責任範囲を明確にしましょう。

おすすめの役割例:

役割内容
管理代表(理事長など)全体の調整と判断
会計担当管理費の出納、会計帳簿管理
清掃・点検担当清掃手配、法定点検業者との連絡
書類管理担当契約書、議事録、通達文書の整理
緊急対応担当トラブルや災害時の一次窓口

ステップ④:ルールを整備して全員に共有

トラブルを防ぐには、**「最初にルールを作って全員に共有すること」**が重要です。

最低限必要なルール:

  • 管理費・修繕積立金の金額と納付方法
  • 清掃や点検の実施頻度と範囲
  • クレーム受付と対応フロー
  • 修繕の意思決定手順
  • 会議(総会・理事会)の頻度と出席ルール

ルールは紙でもPDFでも構いませんが、誰でもいつでも見られるように保管・配布しておきましょう。


ステップ⑤:会計と記録は徹底管理

「お金」と「履歴」の管理があいまいだと、信頼性が一気に崩れます。透明性を重視しましょう。

会計のポイント

  • エクセル管理でもOK(できればクラウド保存)
  • 収支報告は定期的に全員に共有
  • 可能であれば、年に1度は外部にチェックしてもらう(税理士・第三者)

記録のポイント

  • 総会議事録や契約書は必ず残す
  • 修繕や点検履歴もファイル化して保管
  • クレーム対応記録もトラブル時の証拠になる

ステップ⑥:必要に応じて外部を活用

「全部自分たちでやる」のではなく、負担が大きいところだけ外注するという考え方も有効です。

一部外注例:

業務委託先
共用部清掃清掃業者(個人業者含む)
法定点検消防設備業者、電気点検業者など
会計処理クラウド会計+スポット税理士
修繕工事地元の建築会社・管理士など

ステップ⑦:継続するための仕組みを作る

自主管理は「始める」より「続ける」方が難しいもの。以下のような工夫で長期運用を安定させましょう。

  • 定期的な報告(年1回の総会・年次報告)
  • 担当者の交代ルール(任期制)
  • 新住民へのマニュアル配布
  • クラウドで情報共有(Google Driveなど)

まとめ

自主管理はコストを抑え、柔軟な運営ができる反面、しっかりとした計画と運用体制が必要です。

最初にステップを明確にし、役割分担・ルール整備・記録管理を徹底することで、無理なく自主管理を継続できます。

「自主管理を“やってよかった”と思えるように、最初の準備がすべてのカギ」です。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次