目次
「税務署に“雑費が多すぎる”って言われたらどうしよう…」
不動産投資で経費処理をしていると、
「これ、雑費で処理していいのかな?」
「雑費ばかりにしてると税務調査で指摘される?」
そんな不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、税務調査で雑費がチェックされる理由や、指摘されにくい処理の考え方・備え方をわかりやすくまとめました。
雑費は「疑われやすい」経費だからこそ注意が必要
税務調査で雑費が注目される理由は明確です。
- 項目の定義があいまいで、私的流用と見なされやすい
- 内容が見えにくく、調査官が「ツッコミやすい」
- 金額の割に使用用途が説明できないケースが多い
つまり、「雑費はグレーになりがちな経費」であり、**税務調査ではチェックされやすい“危険ゾーン”**といえます。
調査で指摘されやすい雑費の典型パターン
❌ 領収書がない or メモが曖昧
→ 使用日・金額・目的が不明なため否認されやすい
❌ 高額 or 毎月のように発生している
→ 雑費にしてよいレベルを超えていると判断されやすい
(例:5万円以上/月3回以上など)
❌ 他の勘定科目に本来分類すべき内容
→ 例:交通費、広告費、修繕費などに本来振り分けるべき支出を、ひとまとめに「雑費」にしている
税務調査で指摘されないための3つの備え
✅ ① 領収書は「誰に・何のために・いつ」使ったかを記録
- できれば領収書に手書きメモ(例:「内見時の駐車料金」など)
- 電子帳簿保存法の対応も念頭に
✅ ② 雑費が経費全体の10%以上にならないよう管理
- 月次集計して「雑費が突出していないか」自分で把握
- 決算前に振り返って、科目修正を検討
✅ ③ 雑費は「最終手段」!基本は他科目へ分類
本来の内容 | 適切な科目 |
---|---|
管理会社とのやりとり用切手代 | 通信費 |
駅までの往復交通費 | 旅費交通費 |
チラシ作成費 | 広告宣伝費 |
💡 「雑費です」ではなく、「なぜ雑費にしたのか」が説明できるようにしておくことが大切です。
よくあるQ&A|雑費と税務調査について
Q:雑費が多いと必ず調査対象になる?
→ 税務署は「金額」よりも「不自然な使われ方」を見ています。
極端な例(雑費が売上の20%など)でなければ即アウトではありませんが、積み重ねがリスクになります。
Q:調査で雑費を否認されたらどうなる?
→ 該当経費が除外され、課税対象が増えます。過去の分も含めて修正申告+加算税・延滞税が発生する可能性も。
まとめ|「雑費」は便利だが、調査で真っ先に見られる
- 雑費は“多用しすぎない”“使途を説明できる”が基本ルール
- 領収書とメモ、勘定科目の精査が最大の防御
- 税務調査は「準備していた人」が一番強い
※本記事は一般的な税務対応に関する考え方を紹介したものであり、個別の調査対応や税務判断は税理士にご相談ください。
コメント