財産分与における「不動産」の取り扱いとは?
結婚後に購入した物件は、多くの場合「夫婦の共有財産」として扱われます。
これは、たとえ名義がどちらか一方でも関係なく、夫婦が築いた資産として扱われるのが一般的です。
そのため、不動産投資で得た物件も「財産分与の対象」になる可能性が高く、想定外のトラブルになることもあります。
よくある3つの分与パターンと注意点
不動産の分与には代表的なパターンがあります:
分与方法 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
① 売却して現金で折半 | 公平に分けやすい | 売却タイミングと価格に左右される |
② どちらかが物件を引き取る | 継続して投資運用可能 | 引き取らない側への金銭的補填が必要 |
③ 名義変更せず共同保有 | すぐに判断しづらい場合に便利 | 継続的な運用と利益配分が難しくなる |
名義・ローン・運用状況で変わる分与の実態
不動産の財産分与は、「名義」や「ローンの支払い状況」「運用益の配分」によって取り扱いが変わります。
- 単独名義でも結婚後に購入したら対象
- ローン残債がある場合、資産ではなく“負債”と見なされることも
- 法人名義の場合でも“実質的な所有者”が問われるケースもあり
表面的な名義に惑わされず、どちらが購入・運用に貢献していたかも重要です。
将来のトラブルを防ぐための事前対策
財産分与のリスクに備えるには、以下のような準備が効果的です。
- ✅ 購入時に「持分割合」を明記しておく
- ✅ 投資資金の出所を記録しておく
- ✅ 法人を活用して、個人と投資を切り離す
- ✅ 売却しやすい物件を選んでおく(分与がスムーズに)
まとめ|財産分与リスクとどう向き合うか
不動産投資は、人生と密接に関わる資産形成の手段です。
だからこそ、**投資の成功だけでなく「分けるリスク」**にも目を向けておく必要があります。
「もしも」に備えて準備しておけば、
“資産を守る力”にもなりますし、家族との信頼関係も深まるはずです。
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