「融資特約」とは?──買付け時の命綱
不動産の買付申込書に書かれる「融資特約」は、もしローン審査が通らなかった場合に契約を白紙に戻せる条件のことです。
これを明記しておくことで、融資がNGだったときに違約金なしでキャンセルができます。
とくに自己資金が少なく、フルローンやオーバーローンを狙う方には、必須の安全装置です。
買付申込書に書く「融資特約」の文言例
以下のように書かれるのが一般的です:
本契約は、○○銀行より○○万円の融資を受けられることを条件とし、万が一融資承認が得られない場合は白紙解約とする。
ポイント:
- 金融機関名
- 借入金額
- 承認期限(例:契約日から14日以内)
- 白紙解除できることを明記
書き方で気をつけるべき3つのポイント
- 「具体的な銀行名」を入れること
→ 万が一のときに「他で通ったからダメ」と言われないように。 - 「○○万円以上の融資を受けられた場合」と金額条件を明示
→ 少額だけ承認されて不利になるのを防げます。 - 「融資が否決された場合は白紙解約とする」を明記
→ 口頭ではNG。書面に必ず残すこと。
融資特約がないと、どうなる?
「とりあえず買付だけ入れよう」と、融資特約を抜いた書類を出すと…
- 審査が通らなかった場合でも契約が有効になる
- 数十万円の違約金を請求される
- トラブルになり感情的な対立が起こる
という最悪の事態に発展しかねません。
まとめ|買付時の文言が“命取り”になることも
融資特約は、保険のようなもの。
投資経験が浅いうちは、どんなに「確実に通りそう」と思っても、必ず入れておくべきです。
書き方に不安があるときは、仲介業者や司法書士に確認を。
「安心して投資を進められる一文」は、あなたのリスク管理力そのものです。
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