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「一戸建てとマンション、どっちが固定資産税かかるの?」
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住宅の維持費を考えるうえで、毎年発生する固定資産税は無視できない出費です。
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本記事では、一戸建てとマンションの固定資産税の違いや計算の仕組み、税額を抑えるポイントをやさしく解説します。
目次
そもそも固定資産税とは?
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土地・建物などの「固定資産」に対して毎年課される税金(市町村税)
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毎年1月1日時点の所有者に課税
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評価額 × 税率(標準1.4%)で算出
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3年に一度評価替えあり(市区町村が評価)
一戸建てとマンション、固定資産税の違いは?
項目 | 一戸建て | マンション |
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建物部分の評価額 | 高くなりやすい(専有面積広く構造が木造) | 鉄筋コンクリートで耐用年数が長く評価額が高くなる傾向も |
土地の持ち分 | 100%(すべて自己所有) | 共用部含めて按分(専有面積割合)で評価 |
築年数による減価 | 木造は減価早い=評価額下がりやすい | RC構造は評価額が下がりにくい |
節税余地 | 土地評価で軽減措置多め | 構造上、評価が長く残りやすい |
実際の税額は?参考シミュレーション
✅ ケース①:郊外の一戸建て(築15年、木造)
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建物評価額:800万円(減価済)
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土地評価額:1,200万円
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合計評価額:2,000万円
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税額:約28万円/年
✅ ケース②:都心のマンション(築10年、RC)
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建物評価額:1,500万円(築浅)
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土地評価額:2,000万円(持分1/30)→ 67万円
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合計評価額:約1,567万円
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税額:約22万円/年
→ 土地評価や構造によってはマンションのほうが安くなることも!
固定資産税を抑えるポイント
✅ 新築軽減措置を活用
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新築住宅(戸建て・マンション共通):建物部分の税額が3年間(3階建以上の共同住宅は5年)半額になる制度あり
※床面積50㎡以上280㎡以下など条件あり
✅ 小規模住宅用地の特例
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200㎡以下の土地:課税評価額が1/6に
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住宅1戸に対して最大で200㎡まで適用(戸建て・マンション共通)
✅ 評価額の見直しを請求できるケースも
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明らかに市場価格と差がある場合などは不服申し立ても可能(現実はハードル高め)
まとめ|一戸建てもマンションも“条件次第”。構造・土地・築年数で比較しよう
一戸建てとマンション、固定資産税はどちらが高いかは一概には言えません。
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土地の広さや評価額
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建物の構造(木造 or RC)
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築年数や軽減措置の有無
など、さまざまな条件で変わります。
検討中の物件ごとに「固定資産税評価額」を事前に確認しておくと、将来的な維持コストを見える化できて安心です。
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